2008年6月19日付AFPによると、患者本人から採取したT細胞のクローンを用いた皮膚がんの治療に成功した米国の研究チームの研究結果が2008年6月18日、ニューイングランド医学ジャーナル誌に掲載されたそうです。
T細胞治療に成功したのは、フレッド・ハッチンソンがん研究センター・臨床研究センターに所属するカシアン・イー博士らの研究チーム。
T細胞は免疫機構の調節に関与するリンパ球で、皮膚がんの発症源となる悪性腫瘍、メラノーマを攻撃することで知られていますが、イー博士らは、皮膚がん4期の男性患者(52)の白血球からCD4陽性T細胞を採取。
これを研究室内で改良、培養し、約50億個を本人の体内に戻したところ、2か月には鼠径部リンパ節と肺にまで転移したがんが寛解したそうです。
治療後、2年が経過しても、がんは再発しておらず、また、この患者は他の治療は全く受けていないといいます。
患者本人のクローン細胞で皮膚がんの治療に成功した例は、今回が史上初とのことです。